さて総選挙です! ~NPO・ソーシャルビジネスに関わる人が学ぶ3つのこと~【NPO事務局長の事務局長メルマガ vol.5】

こんにちは。NPO法人SEIN 宝楽です。

今日も開封して頂き、ありがとうございます。

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《目次》

1.さて総選挙です!
  ~NPO・ソーシャルビジネスに関わる人が学ぶ3つのこと~

2.誰も教えてくれなかった観光体験が見つかる「Trip(トリップ)」
  https://trip-u.com/

3.編集後記
  ※我が家にもDr.スランプ アラレちゃんのがっちゃんが来たぞの件
  →詳しくは雑談コーナーと編集後記で!

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さて、総選挙です。

NPO法人は法律で政治活動が禁止されていますので、

もちろん私は誰かを推したりすることはありません。

きちんと投票をしようと思っている市民です。

「争点はなんでしょう?」とふっと、聞かれました。

だけど、国政選挙って

完全合致する候補者には出会えない。

そうだなーと考えました

そうだ!!!!

争点は、市民それぞれにあるはずなのです。

ある人は、子育て支援だといい、

ある人は景気だといい、

ある人は持続可能な福祉だといい、、、、、、

そのどれが自分にとって最重要論点かは、

人によって違ってあたりまえだと思います。

だって多様な社会的課題にあふれる社会だから。

だから、私たちNPO・ソーシャルビジネスに関わる価値があるんだから!!!

そもそも

国会は議院内閣制です。

制度そのものが、政党を選ぶことを目的にした選挙です。

「いい人そうだ」とか

で選んでも

その人は国会に行けば「政党の一員」として働くことになります。

ですから、「どの党を支持するのか」で候補者を選ぶのが一番合理的。

つまり、自分にとって、

現在において重要な政策論点に優先順位をつけるしかありません。

それでいいんです。

ということで、前置きが長くなりましたが、

今回は少々ながいですが、お付き合い下さい

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■1 さて総選挙です!

   ~NPO・ソーシャルビジネスに関わる人が学ぶ3つのこと~

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をテーマにお届けします。

まずは、

政党のウェブサイトとウェブで読めるマニフェストから、

各政党別に見るNPOへの政策をみながら、

ソーシャルビジネス・NPOと総選挙について考えていきましょう!

まず、政権公約やマニュフェストからは、

経済の成長と、地方経済の再生、

そして、社会保障がどの政党も充実しています。

むしろ、NPOやソーシャルビジネスといった言葉での発信は少ないです。

まずは、ざっと目を通してみましょう!

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各政党別に見るNPOへの政策

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特定の政党を応援するわけではありません。

ソーシャルに関係しそうな施策・マニュフェストを

見ていきます!

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◯自由民主党
政策・マニフェスト
https://special.jimin.jp/political_promise/

NPOやソーシャルビジネスといった

具体的な言葉が政権公約に出ているわけではありませんが、

社会課題をとにかくたくさん並べています。

ポイントを抜き出すと、、、

p,9<本格的な成長軌道を>

同じ地域にある様々な病院・社会福祉施設を一つのグ ループとして経営することで、

住民に対して医療及び介護 サービス等を総合的かつ効率的に提供できるような、

新た な医療・福祉法人制度を創設します。

p,9<躍動感ある経済の実現を>

空家の除去や再生支援等空家対策を推進するとともに、

住宅評価の客観化、取引情報の透明化、

リフォーム産業の 活性化等を通じ、中古住宅市場の活性化を図ります。

p,11<多様な働き方で皆が活躍できる社会を>

地域の創意工夫を活かした若者等の雇用の場の創出・人 材育成や、

人手不足分野の企業での魅力ある職場づくり を推進します。

p,12<地方が主役の真の地方創生を>

将来にわたって農山漁村の生活を維持するため、

「小さな拠点」を整備し、

地域マネジメント法人(地域の維持、生活 サービスの提供を行う法人)を育成します。

p,13<個性豊かで魅力ある地域を>

過疎地域等において、

日常生活に不可欠な施設・機能を 歩いて動ける範囲に集めた「小さな拠点」 を活用し、

周辺 集落とネットワーク等で結び、住民の生活を支えます。

p,15<中小企業・小規模事業者の躍進を>

各地域独自の魅力を持つ「地域資源」が

持続的に発展・ 再生産される仕組みを構築し、

自律的に地域資源が磨き 込まれ、

地域が潤う好循環(ローカル・アベノミクス)を実 現します。

p,17<すべての女性が輝く社会の実現を>

国際協力に係る企業やNGOの活動において、

女性の活 躍に注目し、官民連携を強化します

=====
◯民主党
政策・マニフェスト
http://www.dpj.or.jp/special2014/manifesto

p,4 重点政策 経済01
●子育て支援、雇用の安定、老後の安心。

・高齢者の雇用や地域活動を支援します。

●「未来につながる成長戦略」を実行します。

・NPO税制を維持・拡充するなど、新しい公共を進めます。

p,11 重要政策~

01経済

●地域産業の活性化を図るとともに、コンパクトシティの形成を めざします。

新しい公共

●NPO税制の維持・拡充、休眠預金や社会的投資など金融 制度面での支援により、

幅広い多様な主体が参加して公益を 担う「新しい公共」を進めます。

●「まちづくり基本法」の制定、

中古住宅のリフォームの推進や 流通の活性化などを進めます。

p,13 05 女性・共生 女性

●若者・女性の起業支援のため、

「働くなでしこ大作戦」などを 推進します。

=====
◯維新の党
政策・マニフェスト
https://ishinnotoh.jp/election/shugiin/201412/pdf/manifest.pdf

p,9 4「稼げる国」へ、徹底した競争政策

●すべての産業分野で競争政策3点セットを徹底

①補助金からバウチャーへ、供給者から消費者優先へ

②新規参入規制の撤廃・緩和を行う

p,10●子育てサービスの成長産業化

①利用者が子育てサービスを選び、

競いあいによる量と質のレベルアップが実現するよう、

保育バウチャーを導入する。

②小規模、家庭的保育を含めた多様なサービスの新規参入と

規制改革を進め、それによる待機児童を解消する

p,10●観光・文化を新しい日本の「稼ぎ頭」に

⑥文化団体への寄附金控除の推進、「休眠預金」(年間500億円)も一部、活用する

p,13 11女性のチカラを引き出す

●地域の権限で多様な子育て支援サービスが提供できるように既成改革を進め、

女性が働き続ける環境と制度を構築する。

=====
◯公明党
政策・マニフェスト
https://www.komei.or.jp/news/detail/20141130_15631

p,11 重点施策1 地方創生で、力強く伸びる日本経済へ

7,魅力ある地域づくり

⑤コンパクト+ネットワークの推進等

地域の活力を維持するため、

医療・福祉・商業棟の都市機能や居住をまちなかに誘導し、

既存の施設なども有効活用しながらコンパクトシティを形成するとともに~(割愛)

⑥空き家対策の着実な推進

⑦NPO等非営利法人などへの支援

地域の抱えるコミュニティ再生、教育や福祉等の課題解決を目的として

企業・創業するNPO等非営利法人やソーシャルビジネスの活動や

資金面や人材面を支援する体制を抜本的に拡充します。

そのため、NPOの設立・運営を支援する中間支援組織の育成、能力向上を図るとともに、

各自治体における既存の支援機関(地銀・信金・商工会・商工会議所等の認定支援機関)において

専門性の高いサポートが受けられる体制を構築します。

=====
◯次世代の党
政策・マニフェスト
http://www.jisedai.jp/download/pdf/jisedai_manifest.pdf

p,2 アベノミクに変わる次世代ミクスはこれだ!

3本目の矢の軌道修正

新規参入規制を原則撤廃。参入後の行為規制に転換する。

=====
◯日本共産党
政策・マニフェスト

http://www.jcp.or.jp/web_policy/html/2014-sousenkyo.html

詳細の記載のないため、
個別政策ページから31 NPO・NGO

法人税減税財源としてNPOへの優遇税制措置を削減することに断固反対
―NPO・NGOの社会的役割を積極的に評価し、自主性を尊重しつつ行政からの支援を広げます

1、資金や活動場所の確保での支援を強化します

2、NPO法人の活動をより推進するために法整備をすすめます

3、認定NPO法人制度の大幅な改善をおこないます

=====
◯生活の党
政策・マニフェスト
http://www.seikatsu1.jp/activity/party/20141126generalelection.html
詳細の記載のないため抜粋

地方にとって必要な次世代のための公共投資を

持続的かつ適正規制で実施します。

=====
◯社会民主党
政策・マニフェスト
http://www5.sdp.or.jp/policy/policy/election/2014/commitment.htm

〔共生社会〕

○障害者権利条約の趣旨をあらゆる場面で実現します。

「障害者差別解消法」の実効性を高め、障がい者の地域生活を広げ、共生社会を実現します。

(3)地域のことは地域で決める、分権・自治の推進

●大企業優先のアベノミクスによる「地方創生」は、

格差拡大と中山間地、小規模町村の切り捨てを加速させかねません。

地域における安定雇用の創出とそれを支える

自立的な地域循環型産業の構築、子育て支援や医療の充実など

地域で安心して暮らすための生活インフラ拡充などを進め、

地域から元気・安心・やさしさを再構築します。

=====
◯新党改革
政策・マニフェスト
http://shintokaikaku.jp/web/%e6%94%bf%e7%ad%96-2.html
詳細の記載のないため抜粋

●住民参加型成長モデル創造

ベルマーク運動やエコキャップ運動のような、

住民参加による社会貢献型の活動を活発化させます。

例えばエコキャップ運動は、ペットボトルのプラスチックキャップを皆で持ち寄り、

再生利用する環境配慮の取り組みです。

キャップのリサイクルで得た利益で、途上国の子ども達にポリオワクチンを届けます。

キャップを破砕する仕事を福祉施設の方々にお願いし、

地域に仕事を作り出す「エコワーク(仮称)」の取り組みです。

一つの活動が環境保護、教育、雇用創出、社会貢献につながり、

優しく強い地域社会を創り出します。新党改革は、

こうした住民参加モデルを応援し、一石三鳥、四鳥を産む仕組みを発案し、

バージョンアップし、全国に広めていきます。

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と、ここまで読んでみて、どう感じられましたか???

選び方が、個人的な選択なので、

ぜひ、じっくり読んでみてください。

それなに主張が見えてきます。

ソーシャルビジネスと総選挙を通して見えてくること、

それは、私たちが取り組む事業

もしくは、これから取り組む事業が、

何を解決すべき社会課題、もしくは地域課題と考えるかが無いと見えにくいです。

NPO・ソーシャルビジネスに携わる私たちにとって現場はとても重要です。

むしろ現場に来られる困っている人

サービスを利用してくれる人。

そういった方に向き合いながら、

何年かに一度来るこの総選挙の時に、

大きな20年、30年というスパンで社会の動きを見つめて見るのも面白いです。

面白いとは不謹慎ではありますが、

私たちがひごろ向き合い社会課題を

政府は、政党はどう見ていて、

どんな変化が起ころうとしているのか。

選挙前の政権政党である自民党は、

「景気回復、この道しかない」と訴え

連立を組む公明党は、

「地方創生、経済再生、社会保障と教育の充実など」

では、生活者として、国民として

社会に関わる私たち、

ソーシャルビジネスやNPOに関わる私たちは、

何を問題として設定し、

何を私たちに変わって成し遂げてもらうか。

議員さんは、別名「代議士」ですよね。

代わりに議論してもらうか。

スキな顔、

人が良さそう

イケメンで選ぶのも一つなんですが、

東京のソーシャルビジネスで有名なフローレンスの駒崎さんは、

「これで貴女も、争点の無い選挙でも楽しめる☆衆院選イケメン候補者リスト」

という記事を書かれていますが、、、
http://www.komazaki.net/activity/2014/12/004557.html

私たちが課題設定する課題を本気で取り組む政党を選んでみませんか??????

とここで終わっては普通の「選挙に行こう!!」です。

私たちがもう一つ学ぶべきは、

2013年4月19日、公職選挙法が改正され、インターネットによる選挙運動が可能となった国政選挙の

各政党の発信の仕方、

これがすごい学びになります!!!

(1)成果を分かりやすく報告する

自民党のマニュフェストp,3

「アベノミクスで、ここまできています。」

http://jimin.ncss.nifty.com/2014/political_promise/sen_shu47_promise.pdf

民主党のマニュフエストp,2

「今こそ、
流れを変える時。」

http://www.dpj.or.jp/special2014/manifesto

公明党の重点施策説明ページのグラフづかい

https://www.komei.or.jp/news/detail/20141130_15631

いずれも、

見出しの出し方、グラフの使い方

が秀逸です。

なるほど!っと。

この色使いなど学ぶべきこと多い。

(2)ソーシャルメディアの使いこなし方

各政党のHPを見ると、

どこも立候補者のFacebookやツイッターなどのまとめサイトがあります。

ソーシャルメディアが流行し、

各個人が発信できる時代、

NPO・ソーシャルビジネスの世界でも、

団体公式ページより、各人の発散のほうが「いいね!」が多いこともあります。

そんな中、

各地域で選ばれる人気者?を抱える政党として、

どうやって政党のHPを見てもらうか??

ぜったい、WEB発信担当は頭を抱えているはずです。

それを、こんなふうにまとめるか!?

とヒントを学べます

自民党は「自民党アクティビティ」として

https://special.jimin.jp/activity/

民主党は、スペシャルサイトを立ち上げ

http://www.dpj.or.jp/top

公明党は、あとひと押しサイトを

https://www.komei.or.jp/campaign/shuin2014/keigen-zeiritsu/index.html

と工夫が満載です。

(3)今の、「WEB」の最前線がこんなに間近で学べます!!

●タブレットを意識して、フラットデザイン

自民党
https://special.jimin.jp/

画像の配置なども、

タブレットの操作性を意識しています。

●モバイル時代の縦スクロール(パララックス)

公明党

https://www.komei.or.jp/campaign/shuin2014/keigen-zeiritsu/index.html

スマホで見ても、

PCでもみても

一枚ですんじゃう縦長デザイン

両方共流行りです。

と、マニュフエストを読もう!!!というよりも、

「伝えたい」から「伝わる」情報発信つまり、

マーケティングを学びましょう!

というオチなんですが、

マーケティングを学びながら、

未来を考えて、

ソーシャルな生き方しましょうよ!!!

以上

今回のトピックは、いかがでしたでしょうか?

このメールにそのままお返事いただくと宝楽が直接全部お返事しますので
ぜひご連絡ください。

→【無料相談】
 とりあえず、何か困ってます!
 今、どうしていいか分からない!
 そういった、社会的起業を行う・支援する全ての方を応援します!!!

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2,誰も教えてくれなかった観光体験が見つかる「Trip(トリップ)」
https://trip-u.com/
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宝楽個人が注目している動き、

今日は、「Trip(トリップ)」を紹介します。

ご存じですか???

今、日本の観光業界では「着地型観光」が流行っています。

*****

観光客の受け入れ先が地元ならではのプログラムを企画し、

参加者が現地集合、現地解散する新しい観光の形態。

主に都会にある出発地の旅行会社が企画して参加者を目的地へ連れて行く

従来の「発地型観光」と比べて、地域の振興につながると期待されている。

*****

私たちが暮らすまちには、

住む人にとっての日常がかならずあります。

だけど、よそのまちの人にとっては「非日常」なんてよくある話しです。

それを体験したい人が実はたくさんいた。

だから、今、体験型のプログラムって増えています。

それを発信するサービスもたくさんあります。

他にもVISIT

http://visit-town.com/

はたまた、行政自治体オリジナルに出来る

サービスまで

https://trip-u.com/business

この動き、ソーシャルビジネスの人にもすごいチャンスだと思っています。

どう考えても地元の人には、普通、ゴミ扱い

といったものがビジネスになり得る。

地域のみんなで話題を持ち寄って直ぐに実現してみる。

開催人数も、少人数でも大丈夫だから、

リスクも少ない。

かつ、こういったマッチングサイトを利用すると

HP持たなくても情報が発信できる。

しかも、このTripがすごいのは

事業で事故が起きた場合の保証制度も3%だけ引かれることで

TRIPを利用する全ての方が、安心して体験の提供ができるように万が一の際に最大1億円まで補償してれる。

体験を提供する全ての方が補償制度の対象となります。

しかも自分が持っている「誰でも簡単に観光体験が売れます」

https://trip-u.com/host

とりえあえず、

何か初めて見たい!という方の起業の垣根がまた一つ、

軽くなりましたね!!!!!!

地方バンザイ!

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3,編集後期
我が家にもDr.スランプ アラレちゃんのがっちゃんが来たぞの件
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「クプッポクポピパプペポッポー」

Dr.スランプ アラレちゃんのがっちゃんってご存じですか??

あられちゃんの妹です。

何か言葉を発信すると、「クプッポクポピパプペポッポー」

「クプッポクポピパプペポッポー」は高校に行きたい。

など

我が家の2歳の娘がしゃべります。

長文をしゃべると

「クプッポクポピパプペポッポー」

正直、ちょっと中身が分からないんです。

だけど、とってもカワイイ。

という親ばかトークでした。

意思疎通まであと一歩、

でも、面白いなーということで、、、、

ではまた来週!

【無料相談受付中】

 もし、社会的起業を始めるにあたって、
 事業プラン、ホームページ制作やなどについて、
 NPOとの協働を考える行政担当者・起業担当者のみなさん、
 何かお悩みがある場合は、
 お気軽にご相談ください。

 一方通行の情報を見ては悩み、見ては悩みしているより、
 いろんな解決策をお話できると思います。

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「NPOの運営ノウハウを提供するNPO」から「チームワークを提供するNPO」

のカタチを提案し実践しています。

地域・他分野・産官学民のバックボーンを持つメンバーで運営し、
多くのNPOや企業・行政さんを相手に仕事をしています。

グローバルな時代からこそローカルに根ざしたネットワークを作っていきます。

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NPO法人SEIN 事務局長
宝楽陸寛(ほうらくみちひろ/ファシリテーター)