「できているコト」に目を向けてますか?〜ソーシャルビジネスにありがちな話〜【NPO事務局長の事務局長メルマガ vol.2】

こんにちは。NPO法人SEIN 宝楽です。

今日もご覧頂き、ありがとうございます。

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《目次》

1.「できているコト」に目を向けてますか?〜ソーシャルビジネスにありがちな話〜
  
2.地域×社会的起業 主観的最新情報
  「テクノロジーの力で社会をもっとよくできる!!」
   Google インパクトチャレンジ 4団体に5000万支援します。

3.編集後記
  ※2歳の娘が、丸と点で似顔絵を書いてくれた
  →詳しくは雑談コーナーと編集後記で!

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■1 「できていることを積み上げますか?」〜ソーシャルビジネスにありがちな話〜

   社会的起業(ソーシャル・ビジネス)を今から始めようとしている人の
   ”共通の問題”と、その解決策についてお話します。

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今日のお話は、少し考え方のところから入って、

結果的にマーケティングの基本に帰りましょう!というお話です。

最近、いろんな立場の方から聞くお悩みです、

よければ、さわりの部分だけお読みいただけると幸いです

特に、
起業したてのころと、

10年くらい事業を続けてきた方から

相談受けることが多いです。

■いつまでも「足りない」感覚が抜けない

地域で活動していると、

たくさんのお困り事に出会います。

ボランティア活動をしている、

はたまた自分の家族の困っていること、

仕事で関わる地域での問題など、

使命感をもって地域に関わると、

そのために、学びますよね。

「学ぶ」と言っても、

興味を持つといった方がいいですね。

アンテナを頭の中にはっているので

すると、どうも全国の◎◎県では先進事例があるとか、

となり町では市役所が△△に取り組むと言ったことが入ってきます。

もしかすると、

セミナーに参加してみる

といった関わり方をする方もいらっしゃいます。

そうするとどんどん

もっと情報が入ってきます。

担当している自分の事業が、

いつしか焦燥感の源になってしまいます。

■「比較」の罠。

例えば、あなたが子育てを応援するNPOをしているとします、

堺市で行われた、子育て環境調査の結果を受けて、、、

子育てについて「楽しいと感じる程度」はどのくらいですか!?という調査があります。

楽しいと感じる程度は、「1」が最も多く(48.6%)、となっていて。

一方、楽しくない「5」が「13.8%」

出典:堺市子ども・子育て支援事業計画策定に係る就学前児童保護者に対するニーズ調査集計結果(案)54ページ

A:子育てを楽しんでいる親が、48.6%もいてる!
  まんざらないでもないぞ!堺!

B:子育てが「楽しくない」親が「13.8%」もいてる!
  堺の子育て大丈夫か?

感じる感想は、AとBどっちかだと思うんです。

Q、さて、あなたはこれを自分に置き換えたとき、
  どう考えますか?

今日のお題、

『「できているコト」に目を向けてますか?〜ソーシャルビジネスにありがちな話〜』
からすると、長く続けれるコツとしては、

コンスタントに事業を継続して少なくとも事業の結果を出してるところは、

Aが、ポイントなのではないかな!?です。

僕は少なくともそう思っていますし、

これまでも体感としてそうでした。

■できていることを積み上げる

ソーシャルビジネスとか、

NPO

地域でのボランティア

社会にいいことしたい!

地域に施策で貢献するといった、

活動も、今では「成果」が問われる時代になりました。

ソーシャルビジネスの世界でも

SROI(社会的投資利益率(しゃかいてきとうしりえきりつ)

社会的活動を行う団体が、

用いる成果および業績を数量化して測定する指標の一つがあったりと

数字で測定することが評価が求められています。

ですが、

結局は、私たちが積み上げてけける成果は、

今日の活動に、今年の活動の上に、

「結果」としての成果が出てきます。

「数字に踊らされるな!」

とかそういう意味ではありません。

バランス感覚を持って、

長い目線で出すべき成果も大事だけど、

今年どれだけ最善を尽くせたか。

それをきちんと「バランスよく」評価できるコトだったりもします。

「最善」を尽くすことよりも、

「最適」を尽くせたか。

このバランス感覚が、

長く続くソーシャルビジネスの、

長く続くNPOの人たちのポイントだと思います。

でも、一つ「継続する」には、条件があるんですね。

それは、

「今までできていなかったことが、
 誰のために、何か今日一つできていることがある。」

と本人が信じて、語れること。
です。

■自分たちが貢献できているか迷う時こそ、自分たちのターゲット(対象者)を見直そう!

マーケティングの巨匠P・F・ドラッガーも

「非営利組織の経営 原理と実践」にて、

師曰く、

NPOこそ良き意図を成果に結びつけるためには「市場を定義する」

ことの重要性を説いています。

「市場」と言われると、ついつい目を逸らしたくなりますよね。

私たちは、誰かのために、何かを行動し、

社会に変化を生み出している(ソーシャルインパクト)を起こしているんですよね。

そうすると、
その誰かが、誰なのかを語れることって、すごく大切です。

それが見えると、

たとえ、統計と比較して乖離していても、

問合せが2件だったとしても、

相談が二件だったとしても、

その届けたい誰かからの問合せであれば、

相談であれば、効果があったといえますよね。

■誰かのために、何かを行動しって結局何????

カタカナで言うと、
「セオリーオブチェンジ」です。

よくアメリカなどで流行っている社会起業家が考える方法です。

よく日本では、成果という言葉は

「アウトプット評価」という意味で使われます。

例えば、
子育てセミナーに年間◎◎人参加した!

という考え方です

僕が大事だと思うのは、

「アウトカム評価」です。

例えば、
パパの子育てセミナーに年間◎◎人参加した人のうち、

平日の育児に費やす時間が、30分だったものが
1時間に変化した!

と数値化できることです。

これを地でやって、
世界的に有名になった人が、

グラミン銀行のムハマド・ユヌス氏です。
http://www.grameen.com/

彼は、目の前のかわいそうな人たちにお金を「与える」のではなく、

逆に貧困層にこそ「お金を貸し付ける」という手段を選択しました。

そのお金で、

たとえば牛を買って

仕事である、農業の生産を上げ、

農産物を売って、

自分のチカラと智恵で「稼ぐ」ことができる

有名になりました。

ところが彼は、成果の視点を、

彼らが、稼いだ資金から借金を返せば、

そこに信用が生まれます。

その信用をベースにして、

さらに大きな資金を手に事業をすることもできる。

子どもたちに教育機会を提供できるかもしてない

そうやって新しい循環が生まれれば、

貧困から脱することができる!!

「施しだけ」では貧困を生む構造は変わりません。

ユヌス氏は、

「融資」という事業をしている人へのビジネスのツールを

「貧困をなくす」という目的に変化させた。

これを、世に言う
「セオリーオブチェンジ」といいます。

■「成果、成果」と追われています

という相談をNPOの方だけでなく、

市役所の方からも相談を受けることが多いです。

ですが、こう考えると、

今できていることに目を向けると
見つかりませんか???

ぜひ、みなさんの行う事業の「セオリー」

を「チェンジ!」してみませんか?

世の中、情報があふれていて、

いろんな成功事例がたくさん目に入る時代だからこそ、

自分たちができていること、当たり前にできていることに目線を替えて、

階段を上りませんか?

というお話でした。

以上

今回のトピックは、いかがでしたでしょうか?

このメールにそのままお返事いただくと宝楽が直接全部お返事しますので
ぜひご連絡ください。

→【無料相談】
 とりあえず、何か困ってます!
 今、どうしていいか分からない!
 そういった、社会的起業を行う・支援する全ての方を応援します!!!

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2,地域×社会的起業 主観的最新情報
  「テクノロジーの力で社会をもっとよくできる!!」
  Google インパクトチャレンジ 4団体に5000万支援します。
  https://impactchallenge.withgoogle.com/japan
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宝楽個人が注目している、すごい動き、

Google インパクトチャレンジは、
様々なテクノロジーの活用を通じ、社会問題の解決にチャレンジ
する非営利団体を支援するプログラムです。

何がすごいかと言いますと
社会に変化を生み出す活動4団体に年間5000万支援します。
という本気度です。

GoogleがNPOの支援にこれだけのお金を用意したというのは、
Googleの社会課題へ向き合う本気度がうかがえます。

詳細と応募は以下のページをご覧ください。
https://impactchallenge.withgoogle.com/japan

これをテーマに、社会に何ができないか!?
を話し合う円卓会議を画策しています。

追ってご案内しますね!

これまでも、Google for NPOというサービスで、

Googleのサービスを無料でNPOは使えたり、

インターネット広告が月額100万円使えたりとすごいのに!
http://www.google.co.jp/nonprofits/

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3,編集後期
※2歳になった娘が、丸の中に点を書けた件
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お絵かきが好きです。

私ではなく娘が。

ところが最近2歳を迎えた娘の書く絵が変化してきました。

今まで、丸丸丸と書いて、
アンパンマン!

と言っていたのに、、、、

最近、丸をぐるっと書いて、
点を二つ書く。

そして、「父!」と
僕をさして、絵を書いてくれるように。

日々、進化してございます。

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 もし、社会的起業を始めるにあたって、
 事業プラン、ホームページ制作やなどについて、
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 いろんな解決策をお話できると思います。

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